[小ネタ] シングルホスト構成のSDDCを期限いっぱいまで放置してみた

[小ネタ] シングルホスト構成のSDDCを期限いっぱいまで放置してみた

60日に1回しか見ることのできない特殊なメッセージがあると思ってワクワクしていましたが、ありませんでした
Clock Icon2023.06.17

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こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。

VMware Cloud on AWSでは、SDDCの構成はシングルホスト・マルチホストが選択できます。
それぞれ用途として、シングルホスト(1台)は検証用マルチホスト(2台以上)はプロダクション用の立ち位置になっています。

シングルホスト構成には、60日まで利用できるという制限があるため、60日を超えてしまったら一体どうなってしまうのか興味が湧きましたので確認してみました。
なお、事前情報として、ドキュメントには以下の記載があります。

単一ホストの SDDC スタータ構成の試用は、60 日間限定でご利用いただけます。60 日の試用期間内に 2 台以上のホストを購入すれば、データを失うことなくスケール アップすることができます。試用期間の終了前に 単一ホストの SDDC をスケールアップしないと、含まれているデータとともにすべてのワークロードが削除されます。

Before → After

Before

タイムリミットを迎える直前のスクリーンショットです。

!

「有効期間は残り 0 日です」と記載があります。
時間表記(残りXX時間など)は見ることができませんでした。

個別のSDDCの画面にも、コンテンツが削除されてしまうという通知が、大きく表示されています。

After

そして、期限の時間を迎えました。

大きく表示される「VMware Cloud on AWS へようこそ」。
特に警告画面などが出るわけではなく、時間を迎えるとSDDCが削除されました。

「待った」は掛けれないことと、完全に削除されているためデータの復旧はできないことは肝に銘じておきましょう。

(ちなみに、削除される内容はSDDCの削除画面↓ と同じです!)

構成のバックアップを取得しよう

以前、SDDC Import/Export for VMware Cloud on AWS Toolを使ってSDDCの構成をバックアップする記事を執筆しています。
これは大変便利なので、期限を迎えるまでにバックアップを取得しておくことを強く薦めます。

仮想マシンに関しては、今回は.vmdk毎にデータストアからダウンロードするなどで対応しましたが、できればAWS BackupやVeeamなどにより退避しておくことが望ましいと思います。

おわりに

VMware Cloud on AWSをシングルホスト構成でお使いの場合、期限を迎えてしまったらどうなるか・・・について確認してみました。
採れる手法としては「マルチホスト構成(2台以上)にスケールアップする」「データを保全した上でSDDCを削除する」の2択になると思います。

シングルホスト構成を利用するパターンはそこまで多くないという印象ですが、もし使われる場合は上記のように期限が定められているため、注意して利用しましょう。

このエントリが誰かの助けになれば幸いです。

それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!

参考

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